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白い花たちはどこへ?

 

フラワーデザイナー「ブーケ作家」一花千でございます。


ブーケ専門店という形態になってからも長くが経ちましたが、その前は、フラワーショップを経営してました。
そのため、花市場にも長いことお世話になっているので、農家さん産地情報などなどから、地理や地図が超苦手だった私も、仕事がら瞬時に日本地図が頭に浮かぶようになり、「この種類の花は、この時期はここの産地が良い」とか「今年は出来が良い~」とか「おーーもうこの農家さんの物が出荷される時期?」とか、市場に行くと、目まぐるしく季節の流れを感じます。

日本各地に農家さんが有るので、災害などの被害を聞くと、「もう、あの花と会えなくなるかもしれない…」と心が痛みます。

そしてそして、今回のコロナ・・・

 

 

これまでの日本の花の生産は、結婚式や葬儀などのイベント需要で支えられてきました。
それがコロナによって、大幅に減少してしまった為、お花たちが行き場を失ってしまったのです。

 

・・・でも意外と、個人需要や母の日需要は伸びていたりします。この件については、また機会が有ったら書きたいなと。



家電業界でも、「白物家電」と言われるいわゆる冷蔵庫や洗濯機が業界の下支えをしていますが、

花業界でも白物が下支えをしています。

花業界の白物と言えば、白い花のことです。
冠婚葬祭・・・つまり、婚礼や葬儀では、白いお花がたくさん使われます。

別に、結婚式のブーケは、白じゃなきゃいけない決まりはないのですが、純粋無垢・穢れの無い・スタートといった意味から白が使われるケースが多いのです。
(あなた色に染まるため~なんてオシャレな言い方もします(^^))

カーネーションやトルコキキョウ、バラの生産者さんの多くは、婚礼需要のために『白』を作っている所が多く、『婚礼用の白い花』は高値安定…と言われたりもするからです。
全てがそうではないので、一概にも言えませんが、ホテルさんを含め、婚礼屋と言われる花屋は、価格よりも品質重視で高値でもガンガン仕入れしていく傾向が有ります。
・・・私もそう。価格より品質・・・

ところが、このコロナで、婚礼需要が無くなり、
白い花が余ってしまっているのです!

婚礼需要が激減し、市場では、白い花が余ってしまって(>_<)、安相場で取引…
お花は生ものなので、時を待たずにどんどん出来上がってしまうので、出荷せざるを得ない…

「安く仕入れ出来て良いじゃない?」と思うかもしれないですが、農家さんは、その花で生活をしていますし、花1本を育てるための労力は大変なもので、私個人的には、「こんなに綺麗な質の良い花を作ってくれているのに、こんな安値じゃ可哀そう・・・」と思ってしまう性質。

 

そんなこんなで、白い花たちの一部は、どうなってしまったか?と言いますと、

 

色水を吸わせて、着色して出荷ww
(廃棄するよりは絶対に良い!!)

 



時代の傾向で、7色に染められたレインボーバラや、青いバラ、カラフルなカスミソウ などなど、着色された花は多く出回っていましたが、本来は染められる予定ではなかった白い花たちが、着色して出荷されているとのこと。

 

 

着色される色で一番多いのは「青」

青い花って、少ないんです。

成分的には色々と研究が進んで、青い花を作ろうとしてますが~やっぱり、青になり切れず紫だよなーって。

花に青い色が少ないのは、青は昆虫が認識しずらい色だから、だそうですよ。

・・・そういえば、青いチューリップって見たことないww




私は、ウエディングブーケが専門なので、ブーケ専門家として、ブーケには着色した花は使いません!
でも、会場装花には使います!(^^)!
着色した花をブーケに使わない理由は、色水を吸わせているので、万が一、茎や葉から色水が染み出て、ドレスや手に付いてしまったら大変だからNGなのです。
(これは、プリザも同じ)

(事実…ドレスやスーツに付いてしまった事故が多く上がってます)


締めくくりに、

今年2月の装花ですが、青に染められた花を使った装花の画像のご紹介をしますね~
もうコロナ自粛が始まっていたギリギリの時期のウエディングパーティーでした。
テーマは『アナ雪』

 

「白いカスミソウ」が水色に、「白いカーネーション」青色に染められています。